洗い方について

このページでの作業行程は、写真に現わされているように、持ち主本人が現在まで日々支障なく使用しているジーンズに実際に行った作業の記録です。
しかし、これがSAMURAI JEANSの洗い方の絶対であると推薦する物ではありません。文中にもありますように、塩を入れて漬け置きする人や、買ったまま洗わずに穿いている人もいらっしゃいます。ジーンズは、SAMURAIに限らずともその持ち主、使用者のライフスタイルを映し出す物だと我々は考えます。したがってその洗濯方法にしても、第3者に迷惑が及びでもしない限り、百人に百通りの方法があって良いと思います。
このページにある記録を参考に、私達の送り出すジーンズを気持ち良くご利用いただく事を期待して、ささやかなお節介としてこのページをお送りします。

手始めに
ジーンズ購入後一番最初に行うファーストウォッシュ(と勝手に呼んでいる)は、俗に言う「ノリ落とし」が主な目的ですが、その他にも「縮みをコントロールする」という意味もあります。最近の市販ジーンズは「縮み」に関して神経質になる必要がないよう、プリ・シュランクなどといってあらかじめ大きな縮みを経験させてサイズの変化が起こり難いようにしています。しかしこれは一方で「自分にあった自分だけのジーンズを作り上げる」行為が、おこない難くなったとも言えるでしょう。
洗うほどに自分のものになるのがジーンズ。SAMURAI DENIM WEARは、この縮みを克服して自分だけの一着を育てていただくべく「防縮加工」は行っていません(一部モデルを除く)。当然ですが、ここに述べる洗濯の一部始終は「これが正解」というものではありません。買ったままの状態で穿いて縮むに任せるという方もいらっしゃるようです。このページを読んで下さった方が「自分の方法」を生み出してくださることも、ジーンズの楽しみの一つだと考えます。
浸け置きの水について
まず、ぬるま湯(熱湯は絶対だめっ!!)にジーンズを浸すわけですが、ここで隠し味に塩を入れます。塩の浸透圧を利用して生地についたノリや余分なインディゴを落とし、その後の色落ちを安定させるとも言われていますが、塩がインディゴを繊維内に定着させてくれるという説もあり、他にも「塩じゃなくて酢を入れるのだ」という人もいます。勿論何も入れない人の方が多数派です。
今回のモデルになったジーンズの持ち主であるMASTERは「塩」派なので、彼の遺志(生きてるって!)を尊重して塩を入れました。濃度は「バケツ一杯に塩を小サジ一杯程度」との事。これも人によって「海水と同じ濃度」などと言う人もいます。そのワリにMASTERは水の温度に無頓着で「42度未満なら平気」と言っています。SAMURAI支配人のお薦めは混ぜ物なしのピュアなぬるま湯。
「人肌の温度に勝る物なしッ!」
42度も人肌もそれぞれ根拠はあるようですが、誤解を招きそうなのでここでは割愛し、またの機会のネタにさせていただきます。
他のスタッフに意見を求めたところ「高次元な会話についてゆけない(正しくはオタクな仲間になりたくない)」との事でした。
浸け置き
ジーンズの中に空気などが残ってムラにならないよう、充分に押さえ付けて空気を抜き、後は放っておきます。ジーンズが多少水面に顔を出していても、前記の空気抜きをしっかり行っておけば神経質になる必要はないようです。ちなみに左の写真は浸けたばかりなので革パッチがまだマダラになっていますが、じきに水を吸い込んでゆきます。
水の交換は通常行わないようですが、今回は途中で1回だけ、同じ濃度の塩水を作って交換しています。持ち主にこの意味を尋ねたところ「普段はしないんだけど、今日は時間も人手もあるから」との事......。いいかげんにしろよ。
浸け置き終了
浸す時間は1~2時間で充分。浸け過ぎという話はあまり聞きませんが、せいぜい一昼夜程度が程々のセンでしょう。一般家庭でそれ以上粘ると完璧に邪魔者扱いです。
染料が流れ出て色の変わった水から上げ、ざっと水を切り、洗濯機で洗いますが、その前に裏返すのをお忘れなく。今回は撮影用に表の状態で浸け置きにしただけで、浸け置き前に裏返しておいた方が楽です。この後、洗濯機(当然ですが手洗いでもOK)に入れ、強めの水流で洗います。
が、今回のように塩を入れた場合、この時点でまだ洗剤は使いません。先に軽くすすぎを行い、塩分を取り去っておくのです。

浸け置き後の水は左の写真のような感じに...。この写真は最初に水を交換した時のもの。タライの底には糸くずなども沈んでいました。
水の色が青くないのは写真のせいではありません(塩のせいでもありません。S510シリーズはこうなる物なのです)。これで約1時間、トータルで2時間半くらい浸けています。

洗濯
洗剤は蛍光剤や漂白剤が入っていないものがベストですが、特に推薦するような商品はありません。別に「汚れ物」というわけではないので、強力な洗剤をセレクトする必要は無いでしょう。
今回は普通の洗濯石鹸で極薄の石鹸水を作り、それで洗っています。これは糸などに残った微少な油分を除去するためだそうで、石鹸で顔を洗うとピチピチになるのも皮脂の油分を分解するためだそうです。

石鹸水といっても洗濯槽内で石鹸をグルグル回した程度で、泡立ちもほとんどありません。あっても無くても変わらないような物になにもそんなにムキにならなくても...。と思いますが、これがMASTERのこだわりなのでしょう。
一度洗った後にスソをカットするMASTERは、しきりに「初期化」とか「もどす」という言葉を使います。ちなみに洗濯後の、若干のネジレの入ったジーンズのスソ上げというのは面倒なものだそうで、職人的な技術を要するものなのだとか。

泡もたたない程度の洗剤ですが、不思議な事に洗濯の終わる頃には水が写真のように青くにごります。浸け置きの時と色が見事なほど違います。この後、繊維内に余分なものが残らないよう充分な「すすぎ」を行うわけです。

すすぎ
すすぎは充分に行います。これは洗濯の基本ですね。
基本といえば、洗濯の時に洗剤を一番最後に入れる光景を良く見受けますが、これはあまり良くない方法です。理想的なのは規定量の水に規定量の洗剤を溶かした後に、事前に水洗い(前洗い)した洗濯物を入れるというものです。これは先の「塩」を入れる時も同じ。理由は簡単。「衣類内部に洗剤の濃度ムラを作らない」ためです。
脱水
洗い終わったらこれまた短時間で強めの脱水。できる事なら、脱水機にかける前に手で水気を取り去っておきます。よく雑巾のようにひねって絞る光景を目にしますが、デニムのような堅い素材は、そこまでやると繊維を切ってしまいます。外見上変わりはないのですが、やはり長く使っているうちに違いは現れるようです。水が滴るほどに濡れたジーンズを脱水機にかけた場合、水を吸っている繊維は非常に重いため、こうした「重いもの」が高速で回転する脱水ドラムに触れると繊維を傷める原因になるからです。また、水分が多く残った状態での乾燥は非常にシビアなので脱水は充分に行います。が、脱水機のかけ過ぎは禁物ですので、ご注意下さい。
乾燥
脱水が終わったら、シワを取り、裏返しのまま日陰干しして下さい。セルビッチ部分などはこの段階でシワをのばしておきます。写真ではウェスト部分をパンツハンガーに挟んで吊るしていますが、裾を洗濯バサミで挟んで(つまりこの写真とは天地が逆さまの状態)吊るす方も多いようです。
洗濯物を干すのに適した時間帯と言うのは午前中なのだそうですが、風通しの良い日陰での乾燥なら神経質になる必要もないでしょう。しかし脱水の不充分なまま夏の強烈な日差しに曝されたりすると、繊維の内部で水が高温になり「蒸れ」て繊維を傷めてしまいます。
場は地方によっては凍結という、あまり好ましくないと思われる(うわさには聞きますが、経験者がいないのです)自体も考えられます。
乾燥機の使用は、上記のような理由もあって機械による安定した環境が得られるのは美味しい部分なのです。が、万一の「かけ過ぎ」を考えるとあまりお薦めしませんが......。様々な状況から「どうしても」という場合にはこまめに見守りながら乾燥して下さい。もちろんジーンズの水分を充分脱水しておくという事、裏返しにしておく事は絶対条件です。とにかく乾燥機のかけ過ぎは「百害あって一利無し」です。
人によっては乾燥機ノウハウがあって、バスタオルやテニスボールを一緒に入れるテもあるそうなので、周りの経験豊かな方や、近所のジーンズショップの店員さんとお友達になって情報収集してみるのも良いでしょう。サムジーを履いて行けば打ち解けるのも簡単なはず...。
ちょっとお手入れ
「風通しの良い日陰」っのは意外に無いモノです。
で、せっかく洗ったジーンズが風で飛ばされたりしないように時々監視するのですが、あまり頻繁にやりすぎるとご近所から「白い目」で見られるかもしれません。
程ほどの乾燥具合でシワや縮みによるクセやねじれを修正してあげます。これをしたからって、別にクセがなくなるわけではありませんが、サムジーの防縮加工されていないパッチやタブは、この段階で自分の好みにゆっくりと「シツケ」てゆくことができます。パッチに異常な執着を示すMASTERは、パッチが半乾き状態を見計らってミンクオイルでケアします。
更に乾燥が進んだ段階で今度はほつれ出た糸などの端を「斬り捨て御免」します。SAMURAIの、特に510XXなどはヴィンテージレプリカゆえの製造行程から、現代の量産ジーンズに馴れた目にはビックリするほど糸くずが出ます。頑丈に作られたSAMURAI JEANSですが、やはり写真のような「ほつれ糸」は引き抜いたりしない方が良いようです。
もちろんこんなに神経を使わなくても、普通に洗って自然のなすがままでも大いに結構。ジーンズとは元々そういったモノです。

以上でいい加減な洗濯指南は終わりです。
サムジーの体裁が整ったところで、一般の「大量生産型ジーンズ」と「色較べ」してみて下さい。「紺色って結構濃いンだな」なんて思われるかもしれません。でも少し前までのジーンズはどれもこんな深い色合いを持っていたのですよ。

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